サッカー・ワールドカップ観戦・その6

ドイツ×アルゼンチン 1-1(4-2)
イタリア×ウクライナ 3-0
 
準々決勝、最初の2戦。
ワールドカップでは毎回アルゼンチンを応援しているわたしにとって、今回の代表チームはとても大きな喜びでした。ペケルマンデヴィッド・クローネンバーグ監督のもと、クレスポ、サヴィオラ、テヴェス、ソリン、カンビアッソといった怪物たちがリケルメを中心に組織化され、このうえない完成度を誇るチームを目の当たりにして、今大会こそは優勝できるのではないか、と秘かに心躍らせていたのでした。
であるだけに、今日の試合は非常に残念で、口惜しい展開でした。アルゼンチンの敗因は明白で、1点先取した後のドイツの、面白味はないけれど気迫にあふれた攻撃に、思わず守りの姿勢を取ってしまったことが失点につながったわけですが、負けたことそのものよりも、リケルメを、クレスポを下げて自分たちの戦い方を捨ててしまったことが、ファンとしてはとにかく悔しいのです*1。そしてこのチームをもう一度この大会のなかで観ることができないという悔しさ。
スペインが敗退してしまったので、残る楽しみはポルトガルのみ。ジダンの復活でフランスが不思議な魅力を放ちつつあることに若干の期待を抱きつつも、わたしにとってのワールドカップの喜びが、今日またひとつ消えてしまったことは確かです。

*1:事実、前半や後半途中までに幾度か見せてくれた、中盤のゆったりしたパス回しからワンタッチでつないでスピードアップするあの魅惑的な瞬間を、同点にされて以降は全く眼にすることができませんでした。