This Heat “health and efficiency”

東京は昼過ぎに雷つきの激しい雨が降って、その落雷のせいでパソコンが落ちてちょっとビビりましたがデータは無事でした。
昨夜は夜更かしせずに11時間眠ったのですが、起きて洗濯していたら再び眠気に襲われて、ベッドにぱったり倒れ込みそのまま3時間意識を失っておりました。そして今も眠気がおさまる気配はありません。
 
昨日買ったディス・ヒート国内盤バラ売りの3枚目、“health and efficiency”*1を繰り返し聴いています。以前流通していた8cmCDバージョンも持っていて、これを聴くのは初めてではないのですが、なんでしょうこの過激さ、鮮烈さ、力強く明瞭なかたちをしていながら謎めいたありようは。ひと言でいえば「カッコイイ」のです、文句なしに。
ディス・ヒートの音楽が持つ全く古びることのない魅力、汲み尽くせない力は、おそらくメンバー個々人の能力を超えたところにあって、それをひとまず「時代」*2の力と言ってもいいのかもしれませんが、それが「前衛」であるとないとに関わらず、その「時代」かぎりで魅力を失うものとそうでないものとのあいだには決定的な断絶がありますし、その断絶を超えて「あちら側」にたどり着くための跳躍があったはずなのですが、その断絶も跳躍も事後的に発見されるものでしかないでしょう。つまり、「どのようにすればこんなすごいことが成し遂げられるのだろう」というわたしの疑問が解消される見込みは金輪際ないのです。しかし、この疑問以外に考えるに値することなど存在しません。
 
ここ数日デヴィッド・フィンチャーについて考えていますがなかなか言葉になりません。

*1:直訳すると「健康と能率」。

*2:ディス・ヒートは70年代後半から80年代始めにかけて活動していました。