『サランドラ』『サランドラII』(ウェス・クレイヴン)

DVDで。どちらも初めて。
原題“The Hills Have Eyes”“The Hills Have Eyes Part II”からも分かるとおり、作品の主役は食人一家でも彼らに襲われる家族でもなく、舞台となる「荒れ地」です。『鮮血の美学』における森と同様に、軍の核実験場でもあるこの「荒れ地」は、旅行中の平凡な家族をその内側に捕らえて放さないのです。ところで、人間を捕獲する装置が的確に機能し、赤ん坊が子豚とすり替えられ、犬が活躍するという展開には、ハワード・ホークスを想起せずにはいられません。