あけましておめでとうございます!

この歳になると、無事に新しい年を迎えることができたというだけで感慨深いものがありますが、新年早々仕事に変化がありそうで、それにともないいろんな人から決意を迫られているようなそうでもないような、妙に落ち着かない気分も一方に抱えております。まあなにはともあれ、本年もよろしくお願いいたします。
 
さて、これを書いているのは1月2日です。昨年もやりましたが、今年も2006年もっとも心に残った作品をジャンル別に挙げておきたいと思います。
 
● 音楽…Sonic Youth『Rather Ripped』

Rather Ripped

Rather Ripped

iTunesiPodで最も再生回数の多かったものがこれでした。ジム・オルーク脱退後4人に戻っての最初のアルバム。ソニック・ユースは旧作も繰り返し聴いていますが、何度聴いても刺激的です。ちなみに次点はNeil Young & Crazy Horse『Live At The Fillmore East』。
新譜以外ではピクシーズをひたすら聴いておりました。今年は彼らのドキュメンタリー映画が公開されるようで、今からとても楽しみです。
 
● 本…矢作俊彦『ららら科學の子』(文藝春秋
ららら科學の子

ららら科學の子

舞城王太郎の数冊とこの本が強く印象に残っています。
問題は年々読書量が減っていることです。生活の改善が急務ですが…
 
● 映画…『父親たちの星条旗』(クリント・イーストウッド
イーストウッド作品を観続けてきたものにとって(一昨年のベストに挙げた)『ミリオンダラー・ベイビー』が衝撃的だったように、この新作も前作とはまるっきり異なる表情でもって観るものを驚かせてくれました。こんな戦争映画は今まで観たことがありませんし、これまでのイーストウッド作品のどれとも違った感触を持っていて、そしてその感触が実に魅力的で、観終わったそばからもう一度観たくなるのです。結局年内には観ることができなかった『硫黄島からの手紙』が楽しみですし、さらなる新作がどんなものになるのか、想像をかきたてられます。
次点(裏ベスト)は『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(デヴィッド・クローネンバーグ)でした。ちなみに一昨年の裏ベストは『ドミノ』(トニー・スコット)でしたが、今年はトニー・スコットの待望の新作を観ることができそうです。