あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします。


以下、恒例の昨年を振り返るエントリです。去年は春先に仕事のごたごたや実家のあれこれがあり、7月8月あたりまでは精神的にもかなり不安定で、つらい時間を過ごしました。秋以降はそれらが落ち着くべきところに落ち着き、気が緩んだのか体調を崩したりもしました。結果的にいろんな意味で節目の一年だったんだと思います。




● 映画…『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー


映画館で観たものが12本、DVD・BDで観たものも含めると全部で27本、ということで本数はあいかわらず少ないのですが、ジャン=リュック・ゴダールクリント・イーストウッド黒沢清北野武デヴィッド・フィンチャーというそうそうたる面々の新作に接することができた、非常に充実した年でした。他方でホウ・シャオシェンオリヴィエ・アサイヤスアレクセイ・ゲルマンなどを観逃してしまい、もう少しがんばらないとなぁと反省。特にホウ・シャオシェンの新作が悔やまれます。あれは劇場で観たかった…。


ゴダールも黒沢も素晴らしかったですし、イーストウッドの不気味さも印象的ではありましたが、昨年一年を代表する一本となると、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をおいてほかにありません。ジョン・フォードの記憶に充ち満ちたあのフィルムは、涙なくして見ることのできない傑作でした。


もう一本挙げるとするなら『インヒアレント・ヴァイス』(ポール・トーマス・アンダーソン)で、出来がいいとかそういうこととは別に、自分にとって大切な、この先繰り返し何度も観続ける映画になりそうな予感がしています。




● アニメ…『響け!ユーフォニアム


2015年のベストは『響け!ユーフォニアム』。劇場版と2期が待ち遠しいです。次点は『ユリ熊嵐』と『GATCHAMAN CROWDS insight』。
視聴本数は絞りたいと言いつつなかなか絞りきれないでいるのですが、今年こそ実行に移したいと思います。理想は10本前後かな。




● 音楽…ねごと『VISION』、Suchmos『THE BAY』

VISION(初回生産限定盤)(DVD付)

VISION(初回生産限定盤)(DVD付)

THE BAY

THE BAY


昨年わたしのiTunes/iPodでもっとも再生回数が多かったアルバムはこの2枚。どちらも名盤です。次点は水曜日のカンパネラとレキシという、なんだかよくわからないラインナップ。そのほかPrinceやThe Breedersをよく聴いていました。




● ゲーム…『ファイナルファンタジーXIV蒼天のイシュガルド』(スクウェア・エニックス


結局去年まともにプレイしたのはこれだけでした。
3.0クリア時に記事も書きましたが(こちら)、あらためていくつか。


吉田直樹プロデューサー兼ディレクターの開発・運営方針の特徴はわかりやすさ・明確さにあります。ライト層からコアプレイヤーまで、自分にあった遊びがわかりやすく配置されていて、結果的にいろんな層にアピールすることに成功していると感じます。バトルデザインも素晴らしく、周回が多いこのゲームにあって、パッチごとに飽きさせないようなギミックを提供し続けるというのは、なかなかどうして大変な仕事です。全体としては本当によくできたゲームだと思います。


でももちろん充分に遊ぶためには時間が必要です。『FF14』は時間さえかければ一般的なプレイヤーもトップクラスの装備を手に入れることができます。しかしそれにはそれなりの時間が要求される。これはある意味非常にわかりやすい世界です。逆に言えば、時間をかけられないならある程度の部分をあきらめなければならない。あきらめたくない、『FF14』の世界を存分に味わい尽くしたい、というのならその分ほかのことを犠牲にして時間を費やせばいい。実に明瞭です。
そしてオンラインゲームの世界は、アップデートが続く限り、終わりが来ることはありません。


年末から来年初頭にかけて2回目のファンフェスティヴァルも開催されるということで、おそらくそこで次のアペンドディスク発表、という流れだと思います。直近ではパッチ3.2のリリースが2月に控えています。そんななか、このゲームとどうやって付き合っていくかが、わたしにとっての当面の課題です。




● 読書…電子書籍


本/コミックについては特にベストを挙げませんが、昨年は自分の読書環境に大きな変化がありまして、それが電子書籍の導入です。ハンパなく今更感がありますが、去年の秋にようやくkindle端末とタブレットを買い、本格的に電子書籍での読書を始めました。


もともと自分は紙も含めて有形物に対するこだわりはあまりなく、音楽もゲームもダウンロードで充分という考えですので、いずれは電子書籍を取り入れることになるだろうなぁと、半ば他人事のように考えていたのですが、どの端末を買うかで数年間悩んでいて、なかなか踏み込めずにおりました(スマートフォンで読むことはまったく考えていませんでした)。


購入したのは以下のふたつ。

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

結局ひとつに絞りきれずふたつ買ってしまったのですが、結果的にはこれで正解。文字ものはkindle、コミックや雑誌はタブレットと使い分けるのが、少なくとも自分には合っているようです。


こだわりはないと言いつつも、音楽やゲームと違い、メディアが変わることで読みづらさを感じたり読書そのものに集中できなくなりはしないかという不安が多少あったのですが(それがあったので端末選びに慎重になっていたのですが)、実際に使い始めてみるとほぼ違和感はなく、特にコミックに関してはもう完全にデジタルでいいと感じました。コミックでの最大の不安要素は見開きの絵柄を見るときにどうするかという点で、そのときだけ画面を回転させるのかなど事前にいろいろ考えていたのですが、別に1ページずつ見ることに慣れてしまえばさほど不満も感じないものです。画質は正直言って全然違いますが(紙にオフセット印刷したもののほうが解像度が高い)、それも別に紙本と電子書籍を並べて比較しながら読むわけでもないし、電子書籍が格別きたないわけでもないのでなにも問題ありません。


文字ものに関しては、わたしは紙面に指を這わせる癖があり、タブレットでそれをやるといろんな機能が動き出してしまうというわりとどうでもいい不便さ?はあるのですが、本読みにとっての最大の悩みであるスペースの問題が解決するという利点をくつがえすほどの理由にはなりません。文字ものは電子書籍版が出ていないものもありますので今すぐ完全移行とはいきませんが、コミックに関してはほぼすべて電子に切り替えていく予定です。(一部のシリーズはわざわざ買い直しました。)


あとはラインナップの問題で、絶版書籍がどんどん読めるようになればさらに楽しみが広がってよいのですが、それには今しばらく時間がかかりそうですね。ともあれ、電子書籍導入をきっかけに最近読書欲が回復し始めているので、今年は紙の書籍も含めてもう少し量を読んでいければいいなぁと思っております。




● その他


上記kindleAndroidタブレット以外にも、12月初旬にはノートパソコンを買い、さらに年末にスマートフォンも買い替えまして、結果的に昨年はパソコン/情報端末をたくさん買った年になりました。おサイフ的には大変厳しい状況です…。


スマホはGalaxy S6、ノートパソコンはこれを購入しました。

タブレット同様ノートも前々からほしくて、今回仕事上の必要もあって決心しました。レノボのこのシリーズはコスパ的にも悪くないし、よい買い物だったとは思うのですが、プライヴェートで使うのは圧倒的にタブレットです。家ではタブレット、外ではスマホ。便利な世の中になったものです。


もともとデスクトップPCを2台持っていて、うち1台はほぼ使っていないものではありますが、実際こんなにたくさん持っていても1台あたりの使用時間が減るだけのような気もしつつ、それまではデスクトップPCの電源を落としたら使えずにいた時間に気軽にPCを使えるようになるというのはやはり大変便利でして、つまりはデスクトップ/ノート/タブレットスマホのどれかしらを触っている時間そのものが増えているのでしょう。かわりに睡眠時間が削られているような気がしないでもありませんが…。