平野耕太『ドリフターズ』第1巻〜第5巻(ヤングキングコミックス)

電子書籍版を読了。
歴史上の人物たちを時代や洋の東西関係なく呼び出して戦わせたら…という誰もが一度はする妄想を形にした、と言うと安直に見えますが、『ドリフターズ』はその人選こそがユニークです。王道でもなく、さりとて極端に外すわけでもなく、その配置は実によく考えられています。また、主人公・島津豊久の飄々としながらもときおり垣間見せる狂気や、織田信長が前世を省みて表に出ず参謀役に徹するところなど、キャラクターたちが実に強烈な魅力に満ちています。
アニメ版もよかったですね。原作の進み具合次第だとは思いますが、最後までアニメ化していただきたいものです。