坂上秋成『TYPE-MOONの軌跡』(星海社新書)

TYPE-MOONのことをあまり知らない人向け、なのでしょうか。あまり目新しい情報はなかったように思いますが、すでにどこかで読んだことのある情報であっても、こうして手に取りやすいかたちでコンパクトにまとめる意味は、もちろんあるでしょう。

個人的には、TYPE-MOONという会社組織の内情や、中心人物たちの考えがもっとよくわかるようなものが読みたかったです。15名ほどだというスタッフの方々がどのように仕事をしているのかとか、ゲームの企画がどのように立ち上がって、どのぐらい並行して動いているのかとか、奈須きのこ武内崇が今後のTYPE-MOONの活動を具体的にどのような方向性で考えているのか、「月姫」やFateシリーズ以外の新規IPを作っていくつもりがあるのか、とか…。奈須・武内をはじめとしたTYPE-MOONの人たち自身の言葉をもっと直接的に聞きたかった(読みたかった)です。 

TYPE-MOONの軌跡 (星海社新書)

TYPE-MOONの軌跡 (星海社新書)