淀川さんの文章はわたしにとっていささか読みづらく、文法上の飛躍や誤り、同一指示代名詞の連続使用などが気になってしまうからなのでしょうが、でもそこにはそうとしか表現しきれない切迫も感じ取ることができます。まるで今しがた観終えたかのようにサイレント期の映画を語ってみせる淀川さんの語り口は、単に記憶力がよいというレベルを超えていて、映画と一体になっているかのような錯覚を、触れるものに抱かせます。
淀川さんの文章はわたしにとっていささか読みづらく、文法上の飛躍や誤り、同一指示代名詞の連続使用などが気になってしまうからなのでしょうが、でもそこにはそうとしか表現しきれない切迫も感じ取ることができます。まるで今しがた観終えたかのようにサイレント期の映画を語ってみせる淀川さんの語り口は、単に記憶力がよいというレベルを超えていて、映画と一体になっているかのような錯覚を、触れるものに抱かせます。