『TAKESHIS’』(北野武)

BDで。劇場公開時以来、2度目。

銃火が星座のかたちになるシーンが記憶に強く残っていて、それを確認したくて観直したのですが、それ以外にも人を惹きつける多くの要素に満ちた映画です。夢のなかの夢のなかの夢…といった入れ子構造や悪夢的な変奏と反復、増殖する二人組、といった夢の力学もそのひとつです。加えて他の北野武の映画同様、死への渇望が強烈に刻印されていて、観るものに強く訴えかけます。そしてなによりも、これは視線の映画であり、見る/見られるの力学が分裂や増殖、死といった主題を導き入れています。

北野武の映画は、いずれきちんとまとめて観直したいですね。

TAKESHIS' [Blu-ray]

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