『シャレード』(ジョナサン・デミ)

DVDで。一昨日観た『シャレード』のリメイク*1。サンディ・ニュートンが泊まるホテルの名前が「ラングロワ」で、アンナ・カリーナやアニエス・ヴァルダがチョイ役で出てきて、シャルル・アズナヴールが美しい歌声を聴かせるばかりか『ピアニストを撃て』(フランソワ・トリュフォー)の引用まであるというこの映画でデミがやりたいことはヌーヴェル・ヴァーグへのオマージュなのでしょうが、映画としての出来は残念ながらオリジナルの『シャレード』にも及びません。すべての真相が明らかになるラストの、メリハリを欠いた平板な演出ひとつとっても、そのことは明らかでしょう。

*1:ちなみに原題は“The Truth About Charlie”です。ドーネン版の原題は“Charade”。