2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『シャレード』(スタンリー・ドーネン)

DVDで。近いうちにジョナサン・デミによるリメイクを観るつもりなので、その予習(というか復習)。10数年前に観た時には平凡な作品という印象しかなかったのですが、これがなかなか悪くないのでした。ラストの劇場の場面、ステージの上と下という垂直軸…

『フライトプラン』(ロベルト・シュヴェンケ)

新宿ピカデリー1にて。

『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(青山真治)

シネセゾン渋谷にて。 観てから一週間近く感想を書かずにいたのはつまらなかったからではなくて、この非常に魅力的で力強いフィルムの、その魅力と力強さを言葉にする術が見つからず、ああだこうだといろいろ考えていたせいです。いまだに考えはまとまってい…

『ハネムーン・キラーズ』(レナード・カッスル)

DVDで。初見。階段と扉の映画なのでした。シャーリー・ストーラー演ずる主人公の、幼児性と母親的抑圧を交互に発揮するさまがなんとも生々しく、あの体型も含めて、彼女の存在がこの作品の感触を決定づけています。いがみ合い口論になる女たちと隣室の男…

『フォーガットン』(ジョセフ・ルーベン)

DVDで。

『第九交響楽』(デトレフ・ジールク)

東京国立近代美術館フィルムセンターにて。初見。身分の偽装、階段などなど、ダクラス・サーク的な主題・装置はすでにドイツ時代から扱われていたのだということを知ったわけですが、いやそんなことよりなにより、もうとにかく圧倒的にすばらしいフィルムな…

『時効警察』第3話、『タモリ倶楽部』、『爆笑問題の検索ちゃん』

金曜の夜はテレビ朝日をつけっぱなし。今日の『時効警察』、脚本と演出は岩松了でした。麻生久美子のかわいらしさはもう反則すれすれ。お財布の中に記入済みの婚姻届って、甘酸っぱすぎです。 『爆笑問題の検索ちゃん』は驚くべきクオリティの高さで、クイズ…

今日のお買い物、今年最初の…

なんなんだろうこの徒労感…いや仕事の話です。普段の仕事は結構好きだし楽しいのに、今週ずっとかかりきりだったヤツはやればやるほどむなしくなるばかり、おまけに「なんでおまえがやってんだ?」とか言われた日にはもう…わたしだって好きでやってるんじゃ…

『夫たち、妻たち』(ウディ・アレン)

DVDで。ところどころで登場人物へのインタヴューを差し挟み、ナレーションによる説明が加えられもする構成は、「擬似ドキュメンタリー」的な手法と言えるでしょうし、だからここでの長回しも、その手法を補強するために採用されているということなのでし…

今日のお買い物、This Heat “This Heat”

This Heatアーティスト: This Heat出版社/メーカー: Recommended Records発売日: 2006/03/14メディア: CD購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (41件) を見る辻作者: 古井由吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/01/26メディア: 単行本 クリック:…

『ニック・オブ・タイム』(ジョン・バダム)

DVDで。ジョン・バダムの映画は『アサシン』を公開時に観ただけで(『サタデー・ナイト・フィーバー』も恥ずかしながら未見なのです)、これも今日が初めてだったのですが、いやぁものすごくおもしろかった! まずは脚本のすばらしさ。いわゆるリアルタイ…

『かえるのうた』(いまおかしんじ)

ポレポレ東中野にて。中盤以降の展開がすばらしく、特にラストは非常に感動的でした。平沢里菜子の部屋を玄関側から捉えたショット、大きく開いた窓が映画的な空間として実によいです。向夏の身体がこのフィルムの感触を決定づけていますが、この作品に限ら…

『輪廻』(清水崇)

新宿コマ東宝にて。映画をめぐる映画です。事件の再現ドラマの撮影と、事件そのものを殺人者が撮影した8mmフィルムの上映を契機として、転生者たちによる惨劇の再演がなされ、その再演を通じて殺人者に対する死者たちの復讐が遂行されるという話で、それらを…

『ヴィレッジ』(M・ナイト・シャマラン)

DVDで。2回目。

『ガタカ』(アンドリュー・ニコル)

DVDで。

東京は雪。

予報通り、朝起きてみたら窓の外は真っ白でした。東京でここまでしっかりと雪が降るのはこの冬初めてのような気がしますが忘れているだけかもしれません。家のまわりの見慣れた風景がいつもと違う表情を見せているのがとても気持ちよくて、まだ誰も踏んでな…

『ふたりにクギづけ』(ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー)

DVDで。大好きなファレリー兄弟の新作を観逃していたなんて我ながら信じがたいことなのですが、公開されていたことすら知らず、先日TSUTAYAで発見してビックリしてしまいました。 ファレリー兄弟もまた、昨日書いたコメディ映画における切り返しの問題に…

『マンハッタン殺人ミステリー』(ウディ・アレン)

DVDで。『上海から来た女』(オーソン・ウェルズ)の「鏡の間」を、まさにその映画を映し出しているスクリーンの裏に作り出してしまうというクライマックスをことさらすごいと言うつもりはありませんが(むしろ悪趣味かも)、全体としてはとてもおもしろ…

今日のお買い物

ショックザモンキー、ヘイヘイ!

三浦建太郎『ベルセルク』第28巻・第29巻

ベルセルク (28) (Jets comics)作者: 三浦建太郎出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2005/02/28メディア: コミック購入: 3人 クリック: 27回この商品を含むブログ (124件) を見るベルセルク (29) (Jets comics)作者: 三浦建太郎出版社/メーカー: 白泉社発売日: …

『ザ・フライ』(デヴィッド・クローネンバーグ)

DVDで。デヴィッド・クローネンバーグの映画にはいくつか未見のものがあって、恥ずかしながらこれも今日が初めてでした。『デッドゾーン』ほどの傑作だとは思えませんでしたが、淡々とした描写には好感が持てます。それにしても、実験を記録していたビデ…

今日のお買い物

『エコーズ』(デヴィッド・コープ)

DVDで。『ポルターガイスト』(トビー・フーパー)を観ればわかるとおり、家の床下には死体が眠っているものなのです。

『限りなき鋪道』(成瀬巳喜男)

東京国立近代美術館フィルムセンターにて。初見。ピアノ伴奏は柳下美恵さんでした。これまた実にすばらしいフィルムで、昨日の『夜ごとの夢』もそうでしたが、室内のドラマを撮影する際の人の動かし方とショットの連鎖が問答無用のすごさで、それまで室内に…

『クライシス・オブ・アメリカ』(ジョナサン・デミ)

DVDで。ブルーノ・ガンツが出ていてビックリ。メリル・ストリープがとにかくすばらしいです。劣勢にあった息子(リーヴ・シュレイバー)を一挙に副大統領候補へと押し上げる、圧巻の演説シーンがあります。ラストの銃撃シーンなども含め、決して悪い映画…

今日のお買い物、冬が終わろうとしている

サーク・オン・サーク (INFAS BOOKS―STUDIO VOICE‐boid Library (Vol.1))作者: ダグラスサーク,ジョンハリデイ,Douglas Sirk,Jon Halliday,明石政紀出版社/メーカー: INFASパブリケーションズ発売日: 2006/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 36回こ…

『夜ごとの夢』(成瀬巳喜男)

東京国立近代美術館フィルムセンターにて。今日のピアノ(&ピアニカ)伴奏は谷川賢作さんでした。初見。あまりのすごさに圧倒されて、ただただ呆けたようにスクリーンを見つめ続けていました。それにしてもいったいどうやれば子供をああいう風に動かせるの…

『時効警察』

オダギリジョーと麻生久美子の新ドラマが今日からだということをすっかり忘れていて、後半だけしか観られませんでした。今日の脚本・演出は三木聡、次週以降ではケラや岩松了、園子温といった人たちの名前も挙がっています。ふせえりや緋田康人、光石研とい…

『永遠に美しく…』(ロバート・ゼメキス)

DVDで。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』と『フォレスト・ガンプ/一期一会』のあいだに位置する作品。デヴィッド・コープの初期の仕事でもあります。観るのは今回が初めて。スチール写真のイメージが強烈だったので、漠然ともっとえげつないもの…

村上春樹『東京奇譚集』(新潮社)

東京奇譚集作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/09/15メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 95回この商品を含むブログ (552件) を見る