予報通り、朝起きてみたら窓の外は真っ白でした。東京でここまでしっかりと雪が降るのはこの冬初めてのような気がしますが忘れているだけかもしれません。家のまわりの見慣れた風景がいつもと違う表情を見せているのがとても気持ちよくて、まだ誰も踏んでないところを選んで歩いて雪の感触を楽しみつつ近所のお店まで出かけて、用事を済ませて帰ろうとしたら、自分の傘がありません。お客さんはわたしのほかにさっき出て行った女性だけ。しかたなく傘立てに残された濡れたビニール傘を広げてみたら、いったいどこから引っぱり出してきたんだってぐらいほこりか錆かで薄茶色く汚れていて、おまけにひどく小さくて全然雪を防げません。どう考えてもこれは確信犯だなと考え始めると無性に腹がたってきて、いい大人が傘ごときで怒るなんていかがなものかと自分でも思いつつ、薄汚い傘にどうにも我慢がならなくなり、ちょうどさしかかったコンビニ前のゴミ箱に衝動的に放り込んで、あとは家まで全身雪まみれで帰りました（コンビニの人、ごめんなさい）。
それにしたって、東京在住でマンション暮らしでどうしたって外出しなければならない用事もないからこそ、こんなのんきなことを言っていられるわけで、地方で豪雪の被害に遭われている方々は、本当に苦労されていることと思います。
