『ふたりにクギづけ』(ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー)

DVDで。大好きなファレリー兄弟の新作を観逃していたなんて我ながら信じがたいことなのですが、公開されていたことすら知らず、先日TSUTAYAで発見してビックリしてしまいました。
ファレリー兄弟もまた、昨日書いたコメディ映画における切り返しの問題に非常に意識的です。手術前はマット・デイモングレッグ・キニアの切り返しは皆無で、手術後マット・デイモンが故郷に帰ると告げる場面で、初めてふたりのあいだで切り返しが用いられます。舞台上のキニアと客席のデイモンの切り返しで終わるラストも、その流れの中で観られるべきでしょう。同時にここには「ふたり組」の主題も見て取れますが、そのあたりは再見時にじっくり考えることにしましょう。
登場人物に身体障害者が含まれること(というかこの映画では主人公たちがそうなのですが)、主人公たちがある場所から別の場所に移動することなど、ファレリー兄弟的な主題は変わらず扱われています。
(1/22記)