2005-01-01から1年間の記事一覧
吉祥寺バウスシアターにて。boid.netの樋口泰人さんの日記(12/28付)で、ライヴ用PAでの上映が年内いっぱいと知り、急遽観に行ってまいりました。 生い立ちから50年代の自己形成期、60年代初めのレコードデビューを経て、『追憶のハイウェイ61』の頃までの…
公開時に観逃していたこれをDVDで。コーエン兄弟流のスクリューボール・コメディ、のつもりなのでしょうが、物語は最後まで走り出すことなく、いかんともしがたい停滞感が作品全体を覆っています。同じファーストネームを持っているからと言って、ゼタ=ジ…
新宿オスカーにて。アンドリュー・ニコルの監督作を観るのはこれが初めて。とてもおもしろい映画でした。ニコラス・ケイジ演ずる武器商人の「空っぽ」ぶりがすばらしいです。中盤以降苦悩しているかに見えて、結局妻子に逃げられ弟を失っても商売を続けるわ…
DVDで。1作目同様、なかなか悪くない作品に仕上がっています。格別新しいことをやるわけでも派手な爆発で盛り上げるわけでもなく、視線を用いて着実にサスペンスを作り出す演出が好ましいです。中盤のマット・デイモンが警察から逃げるところ、電車>川船…
DVDで。公開時観逃していて、今回が初めてです。視線の対象であることに疲れたビル・マーレイがいて、視線の人である夫が自分には視線を向けようとしないことに不満を感じているスカーレット・ヨハンソンがいて、ふたりが異国のホテルのバーで視線を交わ…
DVDで。昨年の公開時に観逃していて、今日が初めて。それにしてもなんぼほどゾンビ好きやねん!って感じですねまったく…。 ロメロ版には遠く及ばないけれど、これはこれで悪くないです。特に冒頭の10分間はかなりよかったと思います。『宇宙戦争』の導入…
詩への小路作者: 古井由吉出版社/メーカー: 書肆山田発売日: 2006/01/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (16件) を見る昨日一昨日とロメロを観たせいで、買うつもりのなかった『ランド・オブ・ザ・デッド』のDVDがどうしても欲しくな…
放送開始時間を勘違いしてて、最初の笑い飯のネタを観逃してしまったのが大変悔やまれます。心情的には笑い飯に優勝してほしかったですし、昨年の彼らの漫才が完成度は高かったもののどこかしらうまく機能しておらず爆発に至らなかったのに比べると、今日の…
DVDで。もう5回は観ているので今さらあらためてどうこう言うこともありません。傑作です。狩猟気分でゾンビ狩りをする人びとの描写、ゾンビたちのどこかしらユーモラスな動き、そしてダリオ・アルジェントとゴブリンによる音楽が、見渡すかぎり絶望しか…
DVDで。ピーター・ジャクソン版のための予習、というか復習です。ずいぶん以前にビデオで観て以来2回目ですが、ある種の神々しさすら感じられる傑作です。コングがフェイ・レイの衣服を一枚一枚はがしていくというところが、素で恐かったです。 (また始…
DVDで。恥ずかしながら初見。非常にいい映画でした。ロメロは紛れもない「映画作家」であって、題材や予算の多寡にかかわらず、彼の撮るショットには「映画」の高貴な魂が強く感じられます。地下シェルターの集団にあって性的な孤立と抑圧にさらされる女…
DVDで。初見。それなりに楽しく観ましたけれど不満は多々あって、例えばあのピラミッドの作動ぶりの単調さや、人間の殺され方の早さとヴァリエーションに関しては、いくらか改善の余地があるように思いますし、そこがなんとかなればもっとおもしろい映画…
Nana (14) (りぼんマスコットコミックス―クッキー (1660))作者: 矢沢あい出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/12/15メディア: ペーパーバック クリック: 12回この商品を含むブログ (250件) を見る前の巻あたりからお話がほとんど前進を見せないのも*1、近年…
続けてこれもDVDで観ました。1作目ほどの出来ではないものの、これも悪くないです。冒頭でコロンビアの麻薬密売人がビルの屋上から落下し、ラスト近くでプレデターもまた屋上から落下する、悪人たちが着実に落下運動を描くさまがまずはいいです。ラスト…
DVDで。恥ずかしながら初見。これはとてもおもしろかったです。もちろん巧妙に視線から逃れるプレデターとは「映画」であり、その「映画」=プレデターの姿が、複数の視線の集中する空間に、罠によって顕在化されるあの一瞬が実にいいのです。不可視のも…
忘年会も今日が最後、会社近くの沖縄料理屋さんで3人、こぢんまりと、楽しい会でした。お一方は飲み専門で食べ物はいっさい口にせず、残るふたり(の片一方がわたし)は逆にアルコールがダメで、かわりにひたすら食べてました。ラフティ、ゴーヤチャンプル…
DVDで。退屈はしないものの、格別おもしろくもない映画。マクティアナンですから致し方ないところです。とはいえ、降りしきる雨の中、ヘリコプターが運河の上を飛んでいくという冒頭のシークエンスは悪くなくて、物語的にも『地獄の黙示録』を意識してい…
今日も会社帰りに無駄遣い。『リリス』が出たので即購入です。 帰宅後、録画しておいた『あいのり・恋する日本代表完結スペシャル!』。『あいのり』はなんのかんのと言いながらも毎週ほぼ欠かさず観ていて、そうはいっても正直ビデオに録ってまで観るほどの…
中上健次未収録対論集成作者: 中上健次,高澤秀次出版社/メーカー: 作品社発売日: 2005/12/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見る批評をめぐる試み―1964 (ロラン・バルト著作集 5)作者: ロランバルト,Roland Barthes,吉村和明出…
夜になってから再び吉祥寺に行き、バウスシアター2であやうく観逃すところだったこれを観てきました。新アイドルユニットの記者会見場から始まり、インタヴューの進行に伴って過去の再現ショーと回想シーンが入り交じり、再現ショーと回想シーンのひとつひ…
ソダーバーグとソダーバーグのあいだに吉祥寺に出かけてひさしぶりにカレーを食べました。ここに入るのは2回目で、以前来た時は辛さが足りないのが不満だったのですが、今日ひさしぶりに食べたら適度な辛さでおいしかったです。後から入ってきた人が「一番…
DVDで。ともに初見。今日の東京は天気はよかったものの強い風が吹いて猛烈に寒かったわけですが、びゅうびゅういう風の音を聞きながら暖房の効いた部屋で昼間から飲めないお酒をなめて頭クラクラしながらDVDを観るっていうのもささやかな贅沢という感…
新宿武蔵野館1にて。非常に野心的な作品で、興奮させられました。銀行強盗団を追う警部補(ニック・チョン)のエイハブ船長さながらの執念がすばらしく、時に命令を無視して暴走するその妄執は、警察と銀行強盗団のあの手この手の頭脳戦と対照され、物語を…
早いもので今年も残すところあと2週間ほどとなりました。仕事も年内にやるべきことはだいたい目鼻がつきつつあり、忘年会もほぼ終わり、あとは年を越すだけ(のはず)です。なんて言ってるといろいろ想定外のことが起こるんですよね。ですので残りも気を引…
数週間かけてトニー・スコット作品を観続けてきましたが、その締めくくりとしてこの作品をDVDで再見。ちゃんと観るのは恥ずかしながらつい先日のリバイバル上映が初めてだったわけですが*1、こうして観直してみてもやっぱり普通におもしろいし、いい映画…
ONJOプレイズ・エリック・ドルフィー・アウト・トゥ・ランチアーティスト: ONJO出版社/メーカー: インディペンデントレーベル発売日: 2005/12/11メディア: CD購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (47件) を見る大友良英のジャズオーケストラによる…
新宿プラザにて。『ボーン・アイデンティティー』がおもしろかったので楽しみにしていたダグ・リーマンの新作。初の大作ということで少し心配ではありましたが全くの杞憂で、前作同様堂々たる出来映えでした。ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが…
センセイの鞄 (文春文庫)作者: 川上弘美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/09/03メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 56回この商品を含むブログ (353件) を見る川上弘美は本当にうまい小説家で、この品のない物語の品のない主人公を描く、見事に設計され…
新宿グランドオデヲンにて。
ここのところ一度観た映画ばかり観直しているので、これからしばらくのあいだは未見のものを中心にたまっているDVDを消化していこうと思っているのですが、さすがに年末だけあって仕事も忙しく、おまけに昨日・今日と眼が痛くて、結局映画を観ることがで…