『M-1グランプリ2005決勝戦』

放送開始時間を勘違いしてて、最初の笑い飯のネタを観逃してしまったのが大変悔やまれます。心情的には笑い飯に優勝してほしかったですし、昨年の彼らの漫才が完成度は高かったもののどこかしらうまく機能しておらず爆発に至らなかったのに比べると、今日のふたつ目のネタはこれまでと少し見せ方を変えつつも、彼らの独特のリズム感が十分に活かされていて、ある種の貫禄すら感じられました。そういう意味では残念なのですが、しかしそれ以上にブラックマヨネーズがおもしろかった! ボケの吉田さんのすっと冷静になるタイミングもすばらしかったし、話の広げ方も単調にならずに絶妙でした。あそこまでよくできた完成度の高い漫才を見せられれば、この結果には文句のつけようもないでしょう。
例えば去年の南海キャンディーズアンタッチャブルがそうだったように、M-1勝戦では技術以上にその瞬間の勢いをいかにつかむかが大事なようで、今年はその勢いをつかむことができたのがブラックマヨネーズただひと組だった、ということだと思います*1品川庄司笑い飯麒麟も、実力がある分逆にその勢いを引きよせきれていなかったのかもしれません。
とまぁ素人がああだこうだ言う以前に、9組ともものすごくハイレベルでしたし、ひさしぶりにおもしろい漫才を堪能できて大満足でした。

*1:あとは強いて挙げるならチュートリアルでしょうか。逆に今年の南海キャンディーズは、どのあたりとはちゃんと指摘できないけれど、今ひとつうまくいっていませんでした。残念。