『ハネムーン・キラーズ』(レナード・カッスル)

DVDで。初見。階段と扉の映画なのでした。シャーリー・ストーラー演ずる主人公の、幼児性と母親的抑圧を交互に発揮するさまがなんとも生々しく、あの体型も含めて、彼女の存在がこの作品の感触を決定づけています。いがみ合い口論になる女たちと隣室の男という三人の関係が、室内空間の密度・緊張感に緩急をつける、その巧みな演出のすばらしさ。