『ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー』(ウェス・クレイヴン)

ウェス・クレイヴン追悼、第2弾。BDで。2回目。
ラストの惨劇の舞台となる「家」はまさにウェス・クレイヴン的な空間であり、わたしは『スクリーム』の、なかでも1作目の終盤を思い出しました。凶器のナイフや仮面とマントによる変装、そしてラストショットも『スクリーム』のそれと類似していますので、あるいは『スクリーム』の主題の変奏という制作意図があったのかもしれません。他方で中盤の殺人が行われる「森」は『鮮血の美学』のそれを想起させ、ここにもウェス・クレイヴン的な「迷宮」が現出していると言えるでしょう。