『少林サッカー』

本日の東京は異様に暑かったですね。これじゃあほとんど夏ですよ!
 
そんなわけで連休初日の夜は家で映画。
まずは『少林サッカー』(チャウ・シンチー、リー・リクチー)です。
饅頭屋さんの前でみんなが踊り出すところなど、細部はそれなりに楽しめましたが、今ひとつ爆発感がないのが残念。
ロンゲスト・ヤード』とか『特攻大作戦』とか、戦争ものでもスポーツものでも、落ちこぼれたちをメンバーとして集めて、特訓を経て栄光をつかむまでを描く映画というのはたくさんあるけれど、例えば『ロンゲスト・ヤード』と比べてしまうと、『少林サッカー』には最後の祝祭に至る細部の組織化が、全然できていないのです。例えば決勝戦の後半、メンバーが足りなくなって試合が続行できなくなりそうになった時、キーパーを代わりにやるのは饅頭屋の女の子じゃなくて、あのコーチであるべきではないでしょうか?
おそらくみんな普通の人間ではなくて、最初から「超人」であることも、爆発感のなさの原因かもしれません。「超人」たちが繰り出す技の数々も、なんでもありになってしまうと、結局最後には何のカタルシスも生まなくなります。それでは「奇跡」が起きるはずもありません。『ロンゲスト・ヤード』のラストの試合では間違いなく「奇跡」が起こっていたのです。