金沢旅行

行ってきました金沢! 2泊3日で、金沢市内から出なかったけれど、メインの観光スポットは全部回ってきました。初日は金沢城公園>兼六園、2日目は午前中は武家屋敷跡を散策、午後は室生犀星記念館>石川近代文学館>兼六園、最終日は泉鏡花記念館>徳田秋聲記念館>ひがし茶屋街、という感じ。初日は雲ひとつないいい天気でTシャツ1枚でも暑いぐらいでしたが、2日目と3日目は曇天で風も強く、観光日和とは言い難かったのが残念でした。
 
兼六園の意匠には心ひかれるものがありましたが、それ以上に感動したのが武家屋敷跡野村家で、ここの庭の美しさには本当に心をうたれてしまい、しばらく時の経つのを忘れて眺めておりました。日本庭園の美しさなんて、20代だったら頭では理解できても気持ちの上でここまで動かされることはなかったと思うんですが、まあ歳をとったってことでしょうねー。お抹茶やお茶菓子がおいしいと感じてしまうのも、なんだか年寄り臭いんですが、いいものはいいんですよ、いやホントに。
日本庭園って、みたてによって(当時の)理想郷を表現したその手法、狭い空間に小宇宙を凝縮する技法のすばらしさを味わうんだと思うのですが、これを一般化することには全く興味がなくて、つまり「日本庭園的なるもの」とか「日本家屋的なるもの」のエッセンスから「日本的なるもの」の肯定へと向かうのではなく、ただ単に野村家の庭は例えようもなく美しい、という事実だけがあるんだと思います。
 
ひがし茶屋街で見学したお茶屋さんには、「金の茶室」というのがあって、畳からなにから金づくしという強烈なもので、思わず笑ってしまいました。
 
がっかりしたのは泉鏡花記念館。あの展示品の貧弱さはなんでしょう。展示室3つで、うちひとつは鏡花の作品を題材に現代の画家さんが描いた絵を飾ってあるという。あんな状態で鏡花マニアが満足するとはとても思えませんですよ。
 
あと、今回の旅行の目玉であった「初・飛行機体験」ですが、予想以上に興奮させられました。特に帰りの便は窓際の席で、小松空港は曇りだったのですが、飛びたった飛行機が雲の中に入り、「雲のなかって真っ白なんだ〜」と思っているとしばらくして雲の上に出て、よく考えたら当たり前なんですが雲の上は晴れていて、日の光がきらめき、雲の海が視界の下方に広がり、山の頂きがそのところどころから顔を出している様がなんとも美しく、ちょっと感動でした。あとは機内の注意事項を説明する案内ビデオなども含めてどこぞの遊園地のアトラクションみたいで、「高い金取るだけあって手がこんでるなー」と妙な関心のしかたをしておりました。
 
それにしても金沢では歩きづめで、さすがに疲労困憊。ぐったりしてます。