『ペイチェック 消された記憶』(ジョン・ウー)

DVDで。公開時に観逃していて、観るのは今回初めてです。突っ込みどころ満載だからといって、これを中途半端なタイムパラドクスもののSFと考えてはなりません。ディックの原作をもとにしつつも、ジョン・ウーがやりたいのはあくまで『北北西に進路を取れ』(アルフレッド・ヒッチコック)なのです。そう考えれば、ラストでなぜ悪者(アーロン・エッカート)が高いところから落下し、ベン・アフレックユマ・サーマンが宙吊りになって落下を免れるか、ということが理解できるはずです。
(1/9記)