『マジェスティック』(リチャード・フライシャー)

帰宅後2時間ほど睡眠をとってから、リチャード・フライシャー追悼ということでこの映画をDVDで。2回目。文句のつけようのない傑作。ショットのサイズの問題なのか、キャメラの置き方なのか、はたまたそれをつなぐ編集なのか、例えば護送バスが襲われるシーンだとか、チャールズ・ブロンソンが自宅の周囲に潜むアル・レッティエリ一味を確認してまわるところだとか、酒場の場面だとかの、一見何も特殊なことをしていないように見えるシーンに、ことさら強く惹きつけられます。そしてなんと言ってもあのラスト、窓から飛び込みながら一発で仕留めるあの一瞬の出来事、あのあっけないまでの簡潔さには心の底から震えが来ました。