ひとりごと

昨日の選挙結果が出た直後の安倍さんの続投宣言は、責任ある立場の人間としていきなり辞めると言っちゃうのもいかがなものかというような建前上のものだとばかり思っていたのですがどうやら本気で続けるつもりらしく(明日になると状況が変わっている可能性はありますけど)、それはそれでどんな神経してるのか疑いたくもなるわけですけれど、それ以上に愕然とさせられたのが、今回の「歴史的大敗」は安倍さんのせいではなく、彼自身はまったく悪いこともしておらず、辞職もせずに保身に走る某農水大臣だったりずさんな仕事っぷりがたまたまこのタイミングで明るみに出てしまった社会保険庁だったり失言を繰り返す閣僚たちだったりが悪いのであって、むしろ安倍さんはかわいそうな立場にあり、冷酷になりきれない「いい人」なのでとばっちりを食ってしまっただけなのだという趣旨の発言をする自民党員やコメンテイターがいることです。敗北を喫した組織の長に対してさらに追い打ちをかけるように厳しい言葉をぶつけるのはいかがなものかという「武士の情け」的なアレかもしれないですが、少なくともわたしは、安倍さんの掲げる「美しい国」というスローガンや強行採決により成立させたいくつかの法律に対して強い違和感を持っていて、彼にこのまま国家の運営を任せたくはないというはっきりした気持ちで一票を投じたつもりであり、この結果自体も有権者たちによる安倍政権に対する明確な否認だと考えているので、「とりあえず反省しましたがやるつもりのことはこのまま続行します」などということは許されるべきではないはずですし、可能なら彼が首相に就任してから成立させたいくつかの法律についても、新政権の手によってもう一度議会の場に戻って再検討されるべきだとすら思うのですが、間違っていますでしょうか。テレビを見てるとなんだか間違っているような気がしてきます。だんだん自信がなくなってきました…。