『キャビン・フィーバー』(イーライ・ロス)

DVDで。2回目。確か『ホステル』のDVDに収録されていたメイキング映像に、イーライ・ロスが風邪を引いているスタッフと握手したあと、洗面所で神経質に手を洗う場面があったかと思うのですが、「感染の恐怖」という主題自体、監督本人の生理に深く根ざしているのかもしれません。
男3人と女2人という組み合わせは『悪魔のいけにえ』、人里離れたキャビンという舞台設定は『死霊のはらわた』といった具合に、このフィルムは過去の複数のホラー映画からいくつかの構成要素を取り出し、それらを組み合わせることによって作られています。そしてその一番の根幹にゾンビ映画の伝統があるわけです(ロメロのゾンビも「感染の恐怖」をめぐる「伝染病」の映画です)。