『STEINS;GATE』（5pb./ニトロプラス）

Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版) - Xbox360

8月中旬頃から始めまして、本日ようやく全エンディング到達。実績100％にはまだCG回収などが残っておりますが、一応の終了ということで簡単な感想など。ちなみにわたしがプレイしたのはXbox360版です。Windows版も買っちゃいましたが。
　
きっとすでに多くの人が指摘していることでしょうが、想定科学ADVシリーズの前作『CHAOS;HEAD』もそうであったように、『STEINS;GATE』のおもしろさはベタな意味での物語そのものにあるというより、「ノベルゲーム」「美少女ゲーム」の構造そのものが物語となっていること、そしてその物語を語る手法（構造）もまた「ノベルゲーム」「美少女ゲーム」のそれであること、つまり「ノベルゲーム」の構造で「ノベルゲーム」そのものを語るという点にこそあります。特に『STEINS;GATE』において、「ノベルゲーム」の構造をタイムリープ・タイムトラベルのストーリーとして物語化してみせた脚本は実に巧みで、刺激的です。つまり『STEINS;GATE』もまた、「映画についての映画」「小説についての小説」と同様、「ノベルゲームについてのノベルゲーム」というその自己言及性において、優れて批評的なゲームなのです。