『ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド』(スクウェア・エニックス)

[asin:B00UYBLT6O:detail]
FF14』初のアペンドディスク。6月の発売から3ヶ月かかって、本日ようやくメインクエストをクリアしました。


以下、雑感です(ネタバレ満載です)。












ちなみにわたしが買ったのは「コレクターズ・エディション」のダウンロード版です。CEパッケージ版は予約開始後即完売だったのでほしくても買えなかった可能性が大ですが、そもそもでっかいフィギュアは置くスペースに困るのですよね…


アーリーアクセスから始めたにもかかわらず、諸般の事情でクリアするのに時間がかかってしまいましたが、こうして(とりあえずの)エンディングまでたどり着いてみると、やはり終わらせてよかったと思います。というか進めている途中は、これちゃんと終わりそうにないな…と心配だったのですが、アシエンと教皇を倒して迎えたエンディングには一定の充足感がありましたし、きっちり区切りのよいところで話をまとめてくれていてほっとしました。
いやもちろん最後は恒例の「つづく」でしたし、ニーズヘッグを始めとしていろんな問題も片付いていないし、暁メンバーもヤ・シュトラさん以外いまだ行方不明だし、帝国の描写とかちょう中途半端だし、物語としては全然完結していないのですが、そのあたりは2.0の時同様に3.1、3.2、…と続くなかで語られていくことでしょう。
ボリュームも充分以上でした。2.0同様、優にパッケージソフト1本分の物語が詰まっていて、今回もとても満足できました。このあたりは『FF11』との明確な違いですかね。


個人的には、ヤ・シュトラさんの失明がとても衝撃的でした。ヤ・シュトラがいちばん好きなNPCだということもありますが、「盲目」の主題にわたしがある種のオブセッションを持っているから、なのでしょう。


不満点(というほどでもないのですが)もいくつか。オルシュファンはいいとして、イゼルの最期(?)はいくらなんでも唐突に過ぎるのではないでしょうか。イゼルをめぐる描写が少ないためか、自身を犠牲にして冒険者たちを守るという展開のカタルシスが今ひとつ感じられませんでした。というより、その少し前にオルシュファンの死があったために、インパクトが損なわれたとも言えるかもしれません。イゼルを死なせる必要(物語的な必要性)はなかったんじゃないか。
とはいえ、また生き返る(死んでなかった)んじゃないの?と言いたくなるほどに、この物語において「死」は決定的なものではありません。ナナモ様もそうですが、死んだかのような描写と、その後に続く実は生きてましたという展開が、「死」を相対的に軽くしてしまっているように思います。わたしとしては、物語における「死」はもう少し決定的ななにかであってほしい。少なくとも、主要登場人物を軽々しく死なせないでほしいと思います。
ナナモ様の復活エピソードもとってつけたようなタイミングで挟み込まれていて、イシュガルドエリアの物語と新生エリアの話との絡ませ方は、必ずしもうまく行っていないように感じました。


ゲームシステム的には、物語に沿って配置された各ダンジョン・各討伐討滅戦がすばらしく、「ラウバーン奪還作戦」のバトルなど実によかったですし、アシエン戦からのナイツ・オブ・ラウンド戦もアツかった。このあたり、『FF14』スタッフは本当にすばらしいです。


不満も書きましたが、総じて満足できる内容でした。3.1が楽しみです。
問題はそれまでに装備が調えられるか、ですが…