原作:大場つぐみ 漫画:小畑健『バクマン。』全20巻(ジャンプ・コミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 20 (ジャンプコミックス)

バクマン。 20 (ジャンプコミックス)

5年くらいかけてようやく読了。どういうわけだかわたしには非常に読み進めるのが困難な漫画で(おもしろくないわけではないのですが、なぜだか先に進まない…)、1巻目を読了するのに数年かかりました。おそらくは文字量によるものだと思いますが、単に量だけの話ではなく、文字の大きさや配置なども含めた全体の印象から来るものなのでしょう(あくまでわたし個人の感じかたの話です。一般的には困難を感じることなく普通に読み進めることのできる漫画だと思います)。
内容面ではおおいに楽しめましたが、しかし虚実ない交ぜな物語を語るという構造から自然と要請されるであろうメタ視点が欠落している点については、あえて避けているというより避けざるを得なかった、ということなのでしょう。そしてその潔さは、この場合正解だったと思います。