『夢で逢いましょう』第2話を観た。

母親を欠いた父親と娘の家庭だったり、娘の結婚のために自らの再婚を偽装する父親だったりと、小津的配置から始まった新ドラマ「夢で逢いましょう」ですが、第2話ではそのような要素がことさら強調されることもなく、ただし前回同様非常に好ましい物語が展開して、実に楽しく観ることができました。押尾学の常に敬語口調の歯科医っていうのがどうにもおかしくて笑ってしまいます。
これも小津的な主題ですが、このドラマでは「向かい合うこと」と「(横に)並ぶこと」が対置されているようで、例えばIT長者の男と矢田亜希子演ずる主人公は常に向かい合って話をするわけですが、その一方で朝の踏切前の描写に見られるように、主人公とその父親(長塚京三)は並んで立つ関係であり、ここから、横に並んで同方向にまなざしを向ける男を、矢田亜希子は結婚相手として選ぶのではないかという予測がたてられもするのですが、果たしてそのように事態は進行するのでしょうか。