『男たちの挽歌』

夜はDVDで映画。『男たちの挽歌』(ジョン・ウー)を観ました。
 
ジョン・ウーはハリウッドに移ってからの作品しか観たことがなく、この映画も今回初めてなのですが、日本の東映やくざ映画実録路線のような、プログラム・ピクチャー的な感触のある、とてもいい映画だと感じました。しかしどうなんでしょう、それこそ東映の実録路線の作品、『仁義なき戦い』あたりの方がずっとよくできているし緻密に作られているようにも思います。
 
最近まとめて何本か香港映画を観ているなかで、女優が弱いという感想を持っているのですが、この映画ではレスリー・チャンの恋人役の女優さんが魅力的で、まああくまで「作品に色を添える」程度にしかなり得ていないのですが、例えば昨日観た『インファナル・アフェアⅢ 終極無間』のケリー・チャンよりはよかったです。
 
銃撃戦はスローモーションなど使ってペキンパー風になってますが、二丁拳銃とかそういうことにはあまり魅力を感じません。それよりもチョウ・ユンファの口唇器的演技(楊枝、タバコ、冒頭で食べている屋台の料理などなど)、彼の顔に貼り付けられた絆創膏、といった部分に興味をひかれます。