『グレムリン』『グレムリン2/新・種・誕・生』(ジョー・ダンテ)

DVDで。2作目は初見。1作目もちゃんと観るのはひさしぶりでした。どちらも実におもしろかったです。
それにしてもジョー・ダンテ作品は引用元というか参照元というかがあまりに多くて、しかも引用・参照がさりげないので、記憶力が曖昧な上に映画の教養に乏しいわたしには全くと言っていいほど元ネタを読みとれておりません。特に『グレムリン2/新・種・誕・生』の方は引用のオンパレードなのだろうなというのは感じ取れても、具体的にどの映画のどの部分とかいうことを言えないのが恥ずかしいです。例えば1作目でザック・ギャリガンの部屋のテレビに『ボディ・スナッチャー/恐怖の街』(ドン・シーゲル)がうつっていて、2作目ではクリストファー・リーがこの映画に出てくる植物の鞘を抱えている場面があったりするとか、その程度ならわかるんですけどね…。というかクリストファー・リー自体が、同じく2作目に出てくるドラキュラ伯爵の格好をしたホラー映画のホスト役とあわせて、B級ホラー映画へのオマージュになっているわけですよね。
この2作品にも映画館の場面が出てきて、『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』はモロに映画館の話だったけれど、こういう映画館の使い方(スクリーンの裏側を使ってみたり)は好きです。スクリーンの裏側を使った映画と言えば、鈴木清順の映画にもそんなのがありましたよね(『野獣の青春』だったかな、記憶が曖昧ですが)。