『ジュマンジ』(ジョー・ジョンストン)

DVDで。初見。子役の女の子、どこかで見た顔だと思ったらキルスティン・ダンストでした。
サイコロを振るにつれて周囲が次第にジャングル化し、ついにはカオス状態に至るという物語は、それだけでとてもおもしろいわけですが、ジョー・ジョンストンはその物語をクラシカルな雰囲気の漂う端正な作品に仕上げていて、そこがまたとても好感が持てます。少年が地中に埋められたボードゲームを偶然発見し、無邪気にサイコロを振ってゲームを起動させてしまうあたりには、近づいてはいけないものにこそ引きよせられてしまう物語の登場人物の習性がとてもよく表れていましたし、ラストで重しをつけたボードゲームを橋の上から川に落とすところもよかったです。惜しむらくは召喚されたクリーチャーたちが互いに作用して物語を大きく推し進めるというような部分が希薄だったことで、ライオンなんかはもうちょっと活躍するのかと思っていたらあれだけだったのが残念ではありました。