えふえふ日記・最終回(ぉぃ)

ということで、本日ようやく!クリアいたしました。
ラスボス前の最後のセーブデータは84時間、メインの3人はレベル61でした。今回は身のまわりがあわただしい中でのプレイで、本当はもっと早く終わらせたかったのですが、なんとも中途半端な時間のかかりかた。ともあれ、15日間、みっちり楽しませて頂きました。
レベル上げすぎてしまったため、ラスボスは余裕…かと思いきや、発狂モードで2度も全滅寸前まで追い込まれ、最後はめんどくさくなってミストナックラストエリクサーミストナックというヘタレぶり。入手した召喚獣は7、モブの討伐数は30と、こちらも実に中途半端なやり混み加減であります。死都ナブディスは探索し終えていませんし、ほかの隠しマップもまだ完全に調べてませんから、遊び尽くしたとは到底言えませんが、4月はいろいろありますので、ひとまずここいらで中断する予定です。
本当は進行状況を毎日記録しつつ、ゲームの印象をぽつぽつと書いていく予定だったのですが、エンディングを見た今となっては、システムがFF11そっくりですんなり入れたとか、ボス戦の難易度やお金の足りなさ具合などのバランスが絶妙だとか、「ガンビット」というAIシステムを取り入れた雑魚戦の従来にない楽しさだとか、「モブ」(いわゆるノートリアスモンスター)狩りがこれまたとてもおもしろいだとか、そういう月並みな感想をあらためて述べ立てるのもなんだか気が引けて、普段ゲームをほとんどやらないわたしのようなものが感じることと言ったらしょせんはこの程度のことに過ぎないのでした。話が飛びますけどゲームと一緒に買った同発攻略本(Vジャンプのヤツ)は結局最後まで一度も開きませんでした。攻略本も必要ないような敷居の低さ、と言うのもなんだか見当違いな発言かもしれませんが…。

※以下、ネタバレあり。

ちょっとおもしろかったのは、今回のFF12が『スター・ウォーズ』の強い影響下にあるということです。もちろんオープニングムーヴィーに顕著に表れている新3部作(エピソード1〜3)からの直接的な*1影響もあるのですが、それよりむしろ、旧3部作(エピソード4〜6)とのあいだに人物設定上の共通点が多く見られるのです。賞金首の飛空艇乗りと(人間ではなく)獣人とのパートナーが物語の影の主人公として活躍し*2、孤児の王女が反帝国軍を指揮し、いかつい仮面をかぶった帝国軍の指揮者たち(ダース・ヴェイダー!)や砂漠の民も登場して、陰謀渦巻く元老院まで出てくるとなれば、『スター・ウォーズ』を連想しないわけにはいきません。年代記の体裁を採っている点も、『スター・ウォーズ』シリーズのあのオープニング、「A long long time ago...」(でしたっけ?)を想起させられます。となれば、ラストの「バハムート」はもちろんデス・スターなわけですし、バルフレア(=ハン・ソロ)とアーシェ(=レイア姫)の恋(?)もまた、原典通りであるわけです。(これでヴァンとアーシェが実は兄妹でした、なんてことになるともっとおもしろかったんですけど、さすがにそれはありませんでした。)
もちろん「ファンタジー」というジャンルの特性上、なんとなく似てくるということはあるでしょうけれど、父と子の確執・対立が物語の主要な部分を形作っている点も、そういう意味では『スター・ウォーズ』そのまんまとも言えそうで、こうした共通性がわたしとしてはとても興味深く感じられたのでした。
 
(3/31追記)そう言えば「オキューリア」という人間を超えた存在、神のようなものと言っていいのでしょうか、彼らの思惑と人間たちの争いとがうまく話として噛み合っておらず、両者のあいだにどのようなかたちで決着がつけられたのか、必ずしも明瞭ではない気がします。繭を破壊したことで「オキューリア」たちが力を失ったとして、彼らはいかなる抵抗もせずにそれをただ受け入れたということなのでしょうか。この物語でいけば、やはりラスボスは「オキューリア」たちであるべきなのではないでしょうか。そのあたり、すっきりしない部分ではあります。

*1:映像的に見た目そのまんま、という意味で「直接的」ということです。

*2:FF12の「チューバッカ」は『スター・ウォーズ』のそれと比べて断然セクシーでカッコいいんですけれど。