『頭文字D』(アンドリュー・ラウ、アラン・マック)

新宿シネマミラノにて。細かいことを言えばいくらでもケチのつけようはあるでしょうが、総じておもしろい映画だったのではないでしょうか。スローモーション、ストップモーションの多用が少しやり過ぎな印象ですが、分割画面の使い方は悪くないです。アンソニー・ウォンは本当にすばらしい役者で、彼が出ているというだけでも観る価値は十分あります。主人公を含む十代の少年少女たちの物語とアンソニー・ウォンら父親世代の話がうまく絡み合っていて、これが子供たちしか出てこない話だったら、物語がここまでの厚みを獲得することはなかったでしょう。