『蝋人形の館』(ジャウム・コレット=セラ)

新宿シネマミラノにて。序盤が少しもたついているように思いましたが、全体としてはきっちりとした仕事ぶりにとても好感が持てる作品です。やるべきことをしっかりやった、という感じ。蝋人形が燃え上がるとか、「悪人」が高いところから落下するとか、そういう部分からも製作者たちが映画をよくわかっていることが理解できます。全体としては『悪魔のいけにえ』(トビー・フーパー)をベースに、家ものであり人形ものであり狂気の科学者(外科医)的な設定も加えつつ、まっとうなホラー映画(というかスリラー映画?)に仕上がっています。パリス・ヒルトンが殺されるシーンも、「突き刺し」ということも含めて、実によくできていました。