ゴールデンウィーク初日

引越の疲れもとれぬままに、前のマンションの掃除をしたり日用品や家電製品を見て回ったりしていたらすっかりくたびれて、ゆっくりお風呂につかってからベッドに倒れ込んでそのまま眠ってしまい、起きたら夜の10時でした。お腹が減ったので外に出て、しっとりとした夜の空気を心地よく肌に受けとめつつ、ふらふらと駅とは反対方向に歩いていたら、川らしきものにぶつかりました。川沿いに比較的大きな通りが走っているのですが、川の両岸には深々と緑が生い茂っていて周囲はそれほど明るくなく、むしろ薄暗いほどで、そんななかを今度は大通り沿いにてくてく歩いていくと、ドン・キホーテやらコンビニやら古本屋やら車のディーラーやらが建ち並んでいて、ドンキと古本屋さんに入ってじっくり店内を見て回り、いろいろほしいものはあったけれど今日のところは買うのをやめて、店を出てまたいくらか歩いたところにファミレスを発見し、そこでパスタを食べました。
引越ししてからちょうど一週間経つわけですが、休日も今日みたいにかたづけやらなにかで日中は屋内にいるので、家の周囲を探索するのはいつも夜になってからです。会社帰りにも買い物がてらぶらぶらとあてもなく歩き回っては道に迷ったりしているのですが(気がついたら隣の駅まで歩いていたこともありました)、このあたりはいわゆるベッドタウンで、静かな街並みのなかに高層マンションが数多く建っていて、ここの10階はさぞかし見晴らしがよくて風が気持ちいいだろうなぁなどと思いをめぐらしながら*1、実家の周囲とも駅前にあった前の住まいの周辺とも異なる新鮮な風景に、なんというか独特の魅力を感じています。昼の光のもとではこれらの風景がまた違って見えるでしょうけれど、でもそうなると今わたしが感じているいくぶん幻想的にデフォルメされた印象が、アウラを失ったかたちで色あせてしまうのかもしれません。

*1:新しい住居はきれいで住み心地もよくて今のところ申し分ないのですが、二階なのが残念なところです。