第一章のタイトルは「『面倒くさい』が『狂い』のはじまり」。「『面倒くさい』と『疲れた』が狂気の孵卵器」という平山さんの指摘は、このふたつが口癖のわたしにとって大変心に痛い言葉です。自分の怠惰さを「こういう性格なんだ
からしかたない」と言い訳してしまうこと自体の怠惰さという悪循環の構造があって、最初は周囲から看過される程度のちいさな「狂い」だったものが、知らぬ間に少しずつ少しずつ育っていき、ふと気づくと許容しうる範疇を大きく外れたおかしな人間になっていた…というわけで、なんというか大変身につまされる思いで読み終えました。
この本の読み方としては間違っているような気がしなくもないですが、来年はもう少しまじめに生きたいと思います。まる。