『デス・サイト』(ダリオ・アルジェント)

DVDで。2回目。主人公の女刑事が自宅で犯人に襲われるシーンがとてもよいです。ガラスの灰皿を机の上に置いた時、そこに映り混んだ覆面の顔が、窓の外から室内をのぞき込んでいることに気づくところ(映りこんだ人影を確認するために、虫眼鏡を使ったりします)や、電気を切った真っ暗な部屋の中で犯人との距離をとり(真上からのショットに切り替わる際の絶妙なタイミング)、大きく回り込んで反撃するところ、そしてこれら一連の流れを緩急巧みな演出で見せるダリオ・アルジェントの手腕は、さすがと言わざるを得ません。