『ブラックハット』(マイケル・マン)

BDで。劇場公開時に観逃していて、これが初見。
サイバー犯罪ものとはいえ、やっていることは普通の犯罪ドラマと同じで、でも細部の描写のひとつひとつがとてもよく、おもしろく観ることができました。地下道を抜けてコンテナ置き場に出たところでの銃撃戦とか、中国の操作拠点となっている部屋とか、主人公たちが襲撃を受ける道路とか、そこから逃げて乗り込む地下鉄の車内とか、よかったところを挙げていくときりがないほどです。ラストの悪者を倒すところの、ドライバー(アイスピック?)めった刺しもよかった。1回だけ刺すのではなくて、繰り返し何度も、結構な素早さでぶすぶす突き刺すのです。
女優も素晴らしく、この映画の魅力の多くをヒロインのタン・ウェイが担っていると言っても過言ではないと思います。