箱根

せっかくの9連休をずっと東京で過ごすのもアレなので、日帰りで箱根に行って来ました。
ということで以下は今回の遠足の記録です。いかにわたしが旅慣れていないかがよくわかる結果となっております。
 
長いので折りたたみます。
(たまには「ですます」調ではなく「だ、である」調で書いてみます。)
 
am5:30 起床。昨夜は0時にベッドに横になったのだが、最後に時計を見たのが1時過ぎ。4時間ちょっとの睡眠時間。ここ数ヶ月ずっとこんな感じ。
 
am6:40 支度をして部屋を出る。好天に恵まれてほっと一安心。
 
am7:10 新宿着。ロマンスカーがすでに満席であることは昨日のうちにネットで確認済み。箱根湯本行きの急行に乗る。
 
am9:20 箱根湯本着。睡眠不足を取り戻すべく眠ろうと努めるが、隣の人がしきりにもぞもぞするのでそのたびに起こされる。

箱根湯本からは箱根登山電車。長い列がつき、車内は通勤電車並みの寿司詰め満員状態。ゴールデンウィークだし、ロマンスカーの空席状況を見た段階である程度予測はしていたものの、これでは風情もなにもあったものではない。
 
am10:00 彫刻の森駅で途中下車。彫刻の森美術館に向かう。

律儀に端から全部観て回る。とはいえ普段から美術館に足を運ぶことなどほとんどないので、観てもなんだかよくわからない。わからないなりにどんどん観る。
ここもたくさんの人であふれていたが、敷地が広いので格別息苦しさは感じない。降り注ぐ春の太陽の光と遠くに見える山並み、艶やかに輝く芝生、頬をなでるさわやかな風…なかなかに気持ちがいい。

奥の方へ歩いていくと「幸せをよぶシンフォニー彫刻」という名の円筒形の建造物がある。ステンドグラスの塔。わたしは高所恐怖症なのだが、勢いでてっぺんまで登ってしまい、びゅうびゅう吹きすさぶ風にあおられつつ地上を見下ろしてめまいに襲われる。降りるときによっぽど緊張していたのだろう、下に着いたときには脚がガクガクになっていて、まともに歩くことができなかった。ベンチを見つけてしばらく休憩。
ピカソ館は陶器(絵皿?)がメインの陳列物。数少ない絵画のひとつは海外に貸し出されて観ることができなかった。
回り終えたのが11時50分頃。ひさしぶりに歩いたため、この時点ですでにぐったり気味。睡眠不足ゆえか、頭が痛くなり始める。
 
pm12:10 登山電車の終点、強羅駅着。ここから箱根登山ケーブルカーに乗り換えるのだが、長い列ができている。そしてケーブルカーも寿司詰め状態。
10分ほどで終点の早雲山駅着。箱根ロープウェイに乗り換え。もちろんここにも長蛇の列。1時間待ちとのこと。後ろの老夫婦がぶつぶつ言うのを聞きつつ、本を読んで待つ。

1時間は大げさだったようで、そこまで待たずにロープウェイに乗り込むことができた。高所恐怖症のわりにロープウェイが大好きで、今回もこれがとても楽しみだった。強風に車体が揺れるたびにこわいこわいと騒ぎ立てたり、山並みの向こうに姿を見せる大きな富士山に歓声を上げたりと、不機嫌そうに待っていたほかのお客さんたちも大喜び。そして眼下の風景が木の生い茂る緑色の斜面から赤茶けた大地とそこかしこから吹き出るガスの煙に突然変化したその瞬間、みんな思わず感嘆の声をあげる。

 
pm1:00 大涌谷に到着。工事中のため、ロープウェイはここまで。レストランはどこも満席のため、売店でハムカツ入り焼そばとおでんを買ってベンチで食べる。食事の後周囲を散策。大涌谷名物の黒タマゴを作っているところを眺める。

もうもうと吹き上がる白煙、あたりに漂う硫黄臭、こんこんと湧き出る白い湯が集まってできた小さな流れ。こういう風景には強く魅了される。
とても楽しみにしていた黒タマゴだが、6個セットでしか売っておらず(バラ売りはしないとのこと)、持って帰るのも面倒だし、1個以上は食べられそうになかったので泣く泣くあきらめる。
 
pm2:00 ロープウェイ運休期間中は大涌谷〜桃源台間で専用シャトルバスが出ている。が、ここにも長い長い列。1時間半待ちとのこと。歩けば1時間で着きますよ、という係の人の言葉に乗せられて、遊歩道を歩くことにする。

足腰にかなり疲れがたまっていて、頭痛も相当ひどかったので周囲の風景を楽しむ余裕は全くなかったが、天気がよいのでとてもすがすがしい。段差の多い下り道では、脚の筋肉を酷使することを発見する。登りとは違う筋肉を使うのかもしれない。明日の朝の筋肉痛が思いやられる。
 
pm2:50 桃源台駅に到着。箱根海賊船に乗る。

船室は満席だったので、甲板で風に当たりつつ芦ノ湖の景色を楽しむ。東南アジア系と思われる派手な化粧をした数人の女性たちを、三池崇史そっくりなサングラスの男性が引き連れていた。慰安旅行だろうか。疲れ切った表情の母親の鼻の穴に、男の子がかっぱえびせんを突っ込もうとして、母親が思わず笑い出したその笑顔が印象的だった。
 
pm3:45 元箱根港で海賊船を降りる。喫茶店に入ってケーキとコーヒーでリフレッシュ。いくらか体力を回復したところで箱根神社に脚を伸ばす。

お参りしてからおみくじを引く。吉だったが、個別の項目を見ていくと結構厳しいことが書いてある。特に恋愛の項目。いいのが出るまで引き続けてやろうかと一瞬思うが、おとなしく1回でやめておく。だんだん雲が出始め、湖のうえも霞がかかったようになる。今にも降り出しそうな雰囲気。
 
pm4:50 湯本駅行きのバスに乗る。寿司詰め超満員だったが、幸いにして座ることができたため、ひたすら眠る。
 
pm5:50 湯本駅着。箱根湯本発のロマンスカーが2時間後まで満席だったので、小田原始発のロマンスカーの指定券を買う。小田原駅の立ち食いそば屋さんで天玉そばを食べる。ロマンスカーではずっと眠っていた。
 
pm8:50 帰宅。
 
 
今回の箱根遠足でわかったこと。
1.おそらく常識なんだろうけど、大型連休中はものすごく混む。乗り物の待ち時間で大半の時間がつぶれるというのはあまりにばかばかしい。
2.外国の人がとても多い。中国・韓国・インド・欧米と、結構たくさんの人たちが観光に来ていたのはちょっと意外だった。東京旅行の一環として組み込まれているのだろうか。
 
人混みと頭痛がつらかったけれど、総じて楽しかった。今は心地よい疲れに包まれている。今夜はぐっすり眠れそうだ。