『怪談』(中田秀夫)

新宿ジョイシネマ3にて。ホラー映画というよりも股旅ものの時代劇、もっと言うと加藤泰を思い出しつつ観ていました。そういう意味ではシネスコサイズでないことがまず残念ですし、ひとつひとつのショットに粘りがないようにも感じられてしまいます。いやもちろんないものねだりなのですけれど…。
それにしても、それなりにお金もかかっていそうなしっかりしたセットで撮影しているのに、どうも映画的な空間が立ち上がってこない感じが否めません。尾上菊之助黒木瞳が最初に出会う場面、黒木瞳の部屋でふたりが結ばれるシーンなど、あんなカット割りでいいのでしょうか。キャメラを置く位置からして間違っているような気がしてなりません。
 
このところ、歌舞伎町で映画を観たあとは、決まって天下一品で食事をしています。ということで本日もこってりラーメンと明太子ご飯を堪能してまいりました。歌舞伎町は実に危険な街です。