『クアリー ~悪夢のサマーキャンプ』(Supermassive Games/2K)

PS Plusのゲームカタログでプレイ(PS5版)。8/21開始、初回は情報を入れずに進め、8/28にエピローグ到達。その後、攻略情報を参照しながら別エンディングを順に見て行き、本日トロフィーコンプリートしました。プラチナトロフィーはペルソナ5』以来です。

プレイ時間はPS5の表示で32時間ですが、やり直しなど含めるともう少しかかっているかと思います。ちなみに初回含めて4周しています。

 

登場人物を操作できる映画、という表現が最もしっくり来るでしょうか。ホラー映画としての出来は正直言ってさほどでもないのですが、コントローラーで登場人物を動かし、ところどころで選択を行うというだけで、最後までそれなりに楽しめたのは事実です。インタラクティブ性という要素が人にもたらす刺激や影響は非常に大きい、というごくごく当たり前のことをあらためて思いました。先ほど「映画」と書きましたが、そういう意味ではこれはまぎれもないゲームなのです。

とはいえ楽しさの感覚は初回プレイのみで、他のエンディングを観るための周回となると、ゲーム設計の不親切さも相まって途端に退屈になります。クリア後はチャプター選択機能が開放されるとはいえ、ムービースキップや任意のタイミングでのセーブ機能が存在せず、選択を間違えてしまうとチャプターの最初まで戻らねばなりません。早送りやスキップまでは望みませんが、せめてセーブスロットは複数ほしかったです。

ほとんどの選択肢では大まかなストーリーラインは変わらず、ただしポイントとなる選択によって生き死ににかかわるような変化が起きるというのは、アドベンチャーゲーム的な世界観として非常になじみがあり、その点はとても興味深かったです。シナリオ的な機能不全、例えばサーカス団の団長であるエライザと対比されるべき存在であるハケット家の母親にさほど大きな役割が与えられていない点などは、やはり問題だと感じました。