東劇にて。「デジタルサウンド・リマスター版」だそうです。トニー・スコットが大好きだというのに、恥ずかしながらこの映画をちゃんと観るのは今回が初めて*1。戦闘機のシーンはどうもアクションがぼやけてしまっているとか、文句をつけようと思えばいろいろ言えるとは思うけれど、そういったことを勘定に入れても、とてもいい映画だと思いました。トム・クルーズとアンソニー・エドワーズの友情というのがこの作品の魅力のひとつで、もう最初からアンソニー・エドワーズは死ぬに違いなくて実際に死ぬのですが、アンソニー・エドワーズの死体がワイヤーにつながれてヘリコプターに引き上げられる、実に美しいショットがあります。ケリー・マクギリスの家や周囲の街並み、通りを捉えたショットも非常にいいし、アンソニー・エドワーズの死の直後、トム・クルーズがトム・スケリットに話しかけられる洗面所の場面もよくて、こうしたよくあるドラマを的確な場面の連鎖として仕上げる手腕は、やはり才能なのかも知れません。
ところでトニー・スコットの最新作『DOMINO ドミノ』はこの秋に公開とのこと。今から楽しみです。