『右側に気をつけろ』(ジャン=リュック・ゴダール)

吉祥寺バウスシアターにて。boid presents Sonic Ooze Vol.8「爆音ゴダール・ナイト#1」の2本目。今年の6月に同じ爆音上映企画で観て以来、4ヶ月ぶりです(前回の感想はこちら)。
これもまた映画についての映画なわけですが、光源とそこから前方に投影される光(と影)、というのがひとつ大きな主題としてあって、例えばリタ・ミツコのレコーディングシーンでは多くのショットでライトや照明がフレーム内に収められており、カトリーヌ・ランジェやフレッド・シシャンの顔に陰影をつけ、時に画面を白い光でおおい尽くします。海辺の部屋の中から捉えられた、扉のガラスごしに見える水平線と夕日のショットというのもあって、もちろんこれらは映写機のランプと関連づけられています。