2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『北北西に進路を取れ』(アルフレッド・ヒッチコック)

DVDで。ヒッチコック作品の中でも特に好きな1本です。幾度も観ているにもかかわらず、ソウル・バスによるタイトルが始まると条件反射的にワクワクしてしまいます。 様々な要素が組み合わさった実に豊かな作品だと思うのですが、今回観ていておもしろかっ…

『東京の宿』(小津安二郎)

DVDで。初見。この映画でも帽子は重要な役割を果たしています。坂本武演ずる失業中の男とその息子ふたりは住む家もなく、野犬をつかまえて警察に渡しては40銭もらってその日の食費に充てているのですが、ある晩宿屋でよその少年がかぶっている帽子を眼に…

『トップガン』続き

昨日の感想で、「戦闘機のシーンはどうもアクションがぼやけてしまっている」などと書きましたが、それが自分でも引っかかっていて、日中ずっとそのことを考えていました。そして、まだはっきりとは言えないけれど、あの位置関係も明確でなく事態の推移もセ…

『一人息子』(小津安二郎)

DVDで。十数年ぶりに観たのですが、これほどまでの傑作だったとは、以前は全然実感できていませんでした。今さらながら衝撃を受けています。日守新一が歩くときの、ちょっと肩をすぼめて腕を突っぱったような窮屈な姿勢の後ろ姿が非常によくて、そしてな…

『ステップ・イントゥ・リキッド』(デイナ・ブラウン)

夜は吉祥寺バウスシアターでboid presents Sonic Ooze Vol.7「爆音サーフの夜」の1本目、『ステップ・イントゥ・リキッド』を観てきました。初見です。大音量による波の音のすばらしさというのもあるのですが、意外なほどおもしろくて、うっとりとスクリー…

『トップガン』(トニー・スコット)

東劇にて。「デジタルサウンド・リマスター版」だそうです。トニー・スコットが大好きだというのに、恥ずかしながらこの映画をちゃんと観るのは今回が初めて*1。戦闘機のシーンはどうもアクションがぼやけてしまっているとか、文句をつけようと思えばいろい…

『ハッカビーズ』(デヴィッド・O・ラッセル)

新宿武蔵野館にて。

『ランド・オブ・ザ・デッド』(ジョージ・A・ロメロ)

新宿アカデミーにて。最高におもしろかったです。ジョン・カーペンター同様、ロメロのこの新作にもハワード・ホークスの残響を聞くことができますし、その他の様々な映画の記憶も立ち上がってきます*1。サイモン・ベイカーとロバート・ジョイの関係なんて(…

『パラダイム』(ジョン・カーペンター)

DVDで。会社でいやなことがあった後、自己嫌悪に陥った夜、イライラして眠れない時、わたしなら迷わずジョン・カーペンター! って先週もおんなじようなこと言ってましたね… ともあれひさしぶりに観る『パラダイム』は奇妙な味わいのある大好きな1本です…

ゲームボーイアドバンスSP、『スーパーマリオアドバンス』

朝シャワーを浴びてたら急に『スーパーマリオブラザーズ』のあの音楽が頭の中を駆けめぐり始め、仕事中もいっこうにやむ気配がなくて、そのまま会社帰りにゲーム機ともども買ってきてしまいました。夢中になって数時間ぶっ続けでやっていたら、なんだか猛烈…

保坂和志『カンバセイション・ピース』(新潮社)

カンバセイション・ピース作者: 保坂和志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (114件) を見るようやく読了。間に雑誌を読んだりしているのを差し引いても、4週間は長すぎます。もともとそ…

『淑女は何を忘れたか』(小津安二郎)

DVDで。初見。桑野通子のキュートなモダンガールと、ひょろりと背の高い斎藤達雄の恐妻家ぶりが実に魅力的でした。脚本もとてもよくて、斎藤達雄・栗島すみ子の夫婦の間に、おそらく長い年月をかけて作られてしまった力学・関係性が、大阪からやって来た…